機関員インタビュー
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Masanobu Shirahama
機関員 白濱 正信
一等機関士として乗船しています。船が安全な航海ができるように、主にエンジンの整備・点検を行っています。
エンジンを掛ける前に、まずは、点検項目を確認していきます。油漏れや水漏れがないかを丁寧に確認して、全てをクリアしたらはじめてエンジンを動かします。
出航前には、他の甲板員と毎日15分程度のミーティングをして、今日の運航に関する打ち合わせを行っています。出港後は、エンジンの回転をゆっくりあげながら、ブリッジからの合図を受けて一定の速度で運航する通常運転に入ります。
一度の運航で、機関士が２名乗船するのですが、通常運航に入ったら、１名は休憩に、１名はそのまま当直として運航を見守ります。行き、帰りで当直交替をするので、乗船後も片道はゆっくりと休憩することができます。
船の出航や到着の時は、荷役の業務も行っています。例えば、天気が悪い時などは、積荷を乗せたトラックなどを特別なベルトで固定しています。入港前に、ベルトを外していくなどの作業を行うこともあります。
エンジンを停めた後は、機械の見回りをしたり、発電機を切り替えたりします。最近は、大きなトラブルがないので、残業もありませんが、やはり不具合がある時は、明日の運航に不安がないように、しっかりメンテナンスをするため遅くなる場合もあります。
勤務は、機関士間で調整しながらシフトを回しています。休みたい日がある場合は、事前に相談すれば優先的に休みの調整ができます。同僚から希望がある場合も融通を効かせ合う、協力体制の整った職場です。
休みの日は、ゆっくり映画を見て、日頃の疲れを癒しています。
休みは取りやすい環境です。最近、別の船の同僚が育休を取得していましたが、とても良い傾向ですよね。自分の船でもそういう人が出た時は、ぜひ、積極的に協力したいと思っています。
もともと、陸上でエンジン関係の仕事をしていました。その後に、転職をしてフェリーのエンジンを見るようになりました。その後、ちょうど転職を考えている時に、九商マリンエクスプレスが人材募集しているのを見つけて挑戦しました。決め手は、「家から近い」ということですね。朝が早い仕事ですが、家から近いので負担に感じることはありません。
速力の調整自体はブリッジで行うのですが、エンジンの回転速度などに異常が起きていないか、エンジンの回転数を確認したり、エラー表示がでていないかを常に見守っています。
特に天気が悪くて、海が時化る時は、エンジンにも負荷がかかります。時にはいつも使っている機械が上手く使えずに、予備の機械を動かすこともあります。そうした切り替えが上手く行って、無事に、港に到着した時は、よく運航できたなと喜びを感じます。
海の天気は変わりやすくて、実際に海上に出てみないとわからないこともあります。時には、いろんな機械を同時に確認するために、一人で手がまわらずに、休憩中の機関士にサポートを求めることもあるぐらいです。
世代が似通っているので、みんなフレンドリーで話しやすいし、働きやすい環境だと思います。
同僚は若い人が多いぶん、「なんでも聞いて頼れるようなベテラン的な存在」がいません。なので、トラブルが発生しないように、みんなで勉強をしあって、協力しながら運航しています。ただ、機械の勉強は無限にあると言ってもよいほどです。トラブルが起こる前に、前兆などを見逃さないよう、常に勉強をしてスキルアップを図っていきたいと思っています。
自分自身も今年に、海技士免許の３級を取得しましたが、会社には免許取得を応援する制度があります。免許のための勉強は大変ですが、仕事に直結する内容です。やる気のある人には、嬉しい制度です。会社の環境自体も、話しやすい雰囲気があるし、育休をはじめ働きやすい環境もある。若い人にとっては、きっと働きやすい会社だと思います。
五島列島入港
ダイヤによっては各島をまわる
荷役 お客様の乗船
到着
〒850-0035長崎市元船町16-12
TEL：095-895-8277 FAX：095-823-2664